奥州・金ケ崎

一流選手に熱視線 重量挙げ全日本大会が開幕【奥州】

クリーン&ジャークの試技で145キロを成功させる千葉選手

 重量挙げの第79回全日本選手権・第33回全日本女子選手権大会(日本ウエイトリフティング協会主催)は24日、奥州市江刺杉ノ町の江刺中央体育館で開幕した。2020年の東京五輪の代表選考の一環で、9月にタイで開かれる世界選手権につながる重要な大会。地元出身選手らも出場した国内トップクラスの大会に、多くの市民らが来場して熱い視線を送っている。26日まで。

 奥州市での開催は5年ぶりで、今回は男女各10階級に161人がエントリーした。初日は男子4階級、女子3階級を実施した。

 女子45キロ級の鈴木莉乃選手(早稲田大)は本県出身で、トータル137キロを挙げて2位となった。クリーン&ジャークでは公式記録での自己ベストを更新する80キロをマーク。「大学に入り成長した姿を見せたかったが、結果が悪く悔しい。東日本インカレでは自己ベスト更新を目指したい」と新たな目標を掲げた。

 男子67キロ級の千葉健介選手(奥州市水沢出身、大田区役所)はトータル260キロで4位。就職活動があったため約1年ぶりの試合だったが新階級で入賞し、「仕事をしながらもしっかり練習してきた成果が少しは出た。国体などに岩手の代表として出場できたら」と展望した。同階級では内村湧嬉選手(県立久慈工業高教)が6位に入った。

 会場には地元の競技関係者の姿も多く、水沢高校ウエートリフティング部の若槻陽祐主将(3年)は「レベルの高い選手はフィジカルに加えて技術も高く、アップの時点から競技に向き合っている。吸収できることがたくさんある」と注目していた。

 有名選手も出場して会場は盛り上がりを見せた。女子55キロ級の八木かなえ選手(ALSOK)はトータル186キロで優勝。女子49キロ級の三宅宏実選手(いちご)はクリーン&ジャークで右太ももを傷め、記録なしに終わった。

 25日は男子4階級、女子3階級を実施する。

momottoメモ

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