一関・平泉

曲水の宴 思い浮かべ ライス・アートinひらいずみ 240人が有色稲手植え

図柄の縁取り線に合わせて、ひとめぼれの苗を有色稲の苗に植え替える参加者

 さまざまな色の稲を使って水田に絵を描く田んぼアート「ライス・アートinひらいずみ」の田植えイベントは25日、平泉町長島字矢崎地内の一関遊水地第2地区圃場(ほじょう)で行われ、参加者が真夏を思わせる青空の下、収穫時の絵柄を思い浮かべながら4種類の有色稲を手植えした。

 農業体験を通して地域交流や農業、観光の融合を図ろうと農事組合法人アグリ平泉(佐々木正代表理事)が2009年度から実施。ライス・アートは葉や稲穂の色が異なる種類のコメを植え分けて水田に絵を浮かび上がらせるもので、11年目を迎えた今年は同町の毛越寺で行われている「曲水(ごくすい)の宴」のデザインが選ばれた。

 イベントには一般参加のほか、同日から農村体験学習で同町を訪れている相模原市立緑が丘中学校の3年生ら総勢約240人が参加。佐々木代表理事が「あす行われる曲水の宴を、一足早く楽しみながら田んぼに描きましょう」とあいさつ後、事前に「ひとめぼれ」が植えられた圃場に入り、図柄の部分を囲んだ縁取り線に沿って黒稲の「大黒米紫」、黄稲・白稲の「ゆきあそび」、赤稲「べにあそび」の有色稲にそれぞれ植え替えた。

 緑が丘中の生徒たちは、慣れない泥に足を取られながらも楽しそうに田植えを体験。堀内真樹さん(15)は「泥はぬるぬると動きにくいが、しっかり踏み込むと大丈夫。農作業は初めてなので、稲作がどう行われるのか知りたい」と語った。

 ライス・アートは稲が成長する6月半ばには絵柄が現れ、稲刈りは10月下旬を予定している。

▲「ライス・アートinひらいずみ」の図柄となる「曲水の宴」イメージ写真

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