一関・平泉

繭になるまで 弥栄小3年生 養蚕学習で飼育開始【一関】

蚕に見入る弥栄小の3年生。幼虫が繭になるまで約2週間世話をしながら養蚕業に理解を深める

 一関市立弥栄小学校(小林京子校長、児童45人)の3年生11人は6日、蚕の飼育を始めた。幼虫が繭になるまで約2週間、餌やりや飼育箱の清掃を行い、地域に伝わる産業に理解を深める。

 同校ではかつて弥栄で盛んだった養蚕についての学習に20年以上前から取り組んでおり、今年も3年生が総合的な学習の時間で飼育のほか、養蚕農家の見学などを行う。

 同日はJAいわて平泉営農部園芸課の村上悟さんが、蚕の生態や養蚕の歴史的背景などを説明。「蚕は人間によって改良された生き物なのでチョウのように飛ぶことはできない」「弥栄はかつて水害で悩まされてきた一方、水が漬かっても桑は高く育つので、養蚕に取り組む農家が多かった」などと話した。

 飼育上の注意点として「蚕は気温に左右されやすい。室温は25度前後に保つのが好ましい」「蚕にとって人間の手は熱い。直接触れると不調を来すので、動かす場合は桑の葉に乗せる」などを挙げ、「桑を食べている間は与え続けてよいが、動かずにじっとしている脱皮の時は(餌を与えず)そのままでよい」とも語った。

 村上さんは児童が各自用意した手作りの飼育箱に3センチほどに成長した蚕を配布。桑の葉を与え蚕が動き出すと、児童から歓声が上がった。岩渕巧雅君は「思った以上に蚕は桑の葉を食べることが分かった。頑張って育てたい」と意気込んでいた。

 蚕が繭を作るまでの間、児童は平日は学校で、週末は家に持ち帰って毎日世話をする。7月初めに出荷する予定で、秋の学習発表会では成果発表も計画している。

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