奥州・金ケ崎

学びやの形見すっきり 旧岩谷堂中11回生 記念碑を清掃【奥州】

旧岩谷堂中学校の記念碑を清掃する岩中燦燦会員

 旧岩谷堂中学校の11回生でつくる岩中燦燦(さんさん)会(菊地俊夫会長、会員175人)は23日、会員の喜寿を記念し、奥州市江刺岩谷堂字向山地内にある同校の記念碑を清掃した。関係者によると、記念碑が清掃されるのは建立以来初とみられる。刈り払いなどで学びやの形見がすっきりと顔を出した。

 同校は1947年に開校し、63年に閉校。校舎は現在「旧後藤家住宅」がある場所にあり、16年間で3692人の卒業生を送り出した。記念碑は閉校後の65年、同窓会が校地の一角に建立。巽聖歌作詞の校歌と「岩中讃歌」の歌詞が刻まれている。現在は向山公園の一角となっており、校地のころから松林の中に池などがあり、眺望が良かったという。

 岩中燦燦会員は58(昭和33)年3月卒。喜寿記念の同窓会に先立ち、清掃奉仕を計画した。同日は役員ら数人が草刈り機などの道具を持ち寄って取り組んだ。

 会員が恩師ら関係者に確認したところ、清掃が行われた記録は見つからなかった。作業で周辺の草も取り除き、訪れやすい環境となった。

 燦燦会には卒業時、227人が在籍していた。同窓会では存命の恩師を囲むといい、事務局の千葉俊一さん(76)は「これまでは記念碑に行きたくても行けない環境だったが、少しでもきれいにできた。お盆の帰省などに合わせて同級生同士の話題にもなるはず」と額の汗を拭った。

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