一関・平泉

町の本屋に光を 大東高 生徒会誌特集が縁 林真理子さんら講演【一関】

大東高生徒と記念撮影する林さん(中央左)と綿矢さん
読書「根源的な幸せ」

 直木賞作家の林真理子さん(63)らを講師に招いた講演会が9日、一関市大東町の県立大東高校(鈴木勝博校長、生徒280人)で開かれた。各分野の表現者、思考者が日本文化のさらなる深まりと広がりを目指して活動している「エンジン01文化戦略会議」によるボランティア活動の一環で、生徒が本や書店との付き合い方に理解を深めた。

 同高校の生徒会誌「暁光」2018年度版の編集委員を務めた当時3年の千葉聖菜さんと藤代彩佳さんは、「町に本屋さんのある幸せ~私たちは本屋さんの良さを忘れていませんか?~」という特集ページを企画。読書や書店に関する新聞や雑誌の記事を基に「町の本屋」をテーマに取材した。この際、林さんのエッセーを参考にしたことから、鈴木校長が同会議に講師依頼をした。本来講師の指名はできなかったが、依頼文を林さんが読んだことから招聘(しょうへい)が実現した。

 同日は林さんと芥川賞作家の綿矢りささん(35)、社会学者、作家の古市憲寿さん(34)、新潮社出版の中瀬ゆかり部長の4人が同校を訪問。講師が2人ずつ2カ所に分かれ、生徒に約1時間半講演した。

 このうち林さんと綿矢さんは、それぞれの作家デビュー時の状況や執筆の進め方、取材のやり方など多岐にわたる話を展開。書店について、林さんは「実家が小さな本屋だったので、町の本屋をサポートしたいという思いがある。好きな本を買って好きな場所で読むというのは根源的な幸せではないか」、綿矢さんは「本は装丁を含めての作品。ネット通販よりも書店で見る方が、本自体が発しているメッセージが分かりやすい」と思いを語った。

 読書について林さんは「さまざまな本を読むと、自分の不幸がありふれたものであることを教えてくれる」、綿矢さんは「孤独を埋めるだけではなく、人生の答えが見えてくる。一人ひとり答えは違うけれど、いろいろな人の結末に触れることができる」と魅力を強調した。

 佐藤翠さん(2年)は「書店は普段から頻繁に利用している。綿矢さんも言っていたように、どういう本なのかじかに確かめられるのがよいと思う」と話していた。

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