花巻東きょう初戦 全国高校野球選手権大会
【甲子園取材班】第101回全国高校野球選手権大会で2年連続10度目出場の花巻東は、大会第4日(9日)の1回戦第1試合で2年連続13度目出場の鳴門(徳島)と対戦する。チームは8日、兵庫県西宮市の津門中央公園球場で前日練習に取り組み、初戦突破に向けて闘志をかき立てた。【8、社会面に関連】
練習は午前9時から約2時間で、前日同様に相手投手を想定した打撃メニューを中心に汗を流した。先発メンバーによる左投手を立てたフリー打撃では、向久保怜央選手や中村勇真主将(ともに3年)が逆方向への安打性の当たりを連発。走者を置いたケース打撃では佐々木洋監督からのサインも出され、より実戦的な動きを確認した。
ブルペンではエースの右腕西舘勇陽投手や中森至選手(ともに3年)らが投球練習を行い、フォームを意識しながら30球ほど投げ込んだ。最後はシートノックを行い、互いに声を掛け合いながら軽快なフィールディングを見せ、初戦に向けて気合を入れ直した。
「こちらの暑さにも慣れ、全員の調子が上がってきている」と中村主将。「(相手投手は)変化球を低めに集めてくるので、ミスショットをなくし逆方向に打つ意識を徹底したい」と意気込む。
リードオフマンとして打線を引っ張る向久保選手は「左投手への苦手意識は特にないので、1番としての仕事をしてチームに勇気を与えたい」ときっぱり。投打に活躍が期待される中森選手は「弱気になったら負けるので思い切りプレーしたい。投げることがあればコースに投げ分け、打たせて取る投球を心掛けたい」と気を引き締めた。
試合は午前8時開始予定。花巻東は夏の甲子園で4年ぶりの初戦突破を目指す。