北上・西和賀

あすから片側通行 北上市 国見橋 長寿命化へ工事

第3期補修工事に入る国見橋。11月から日中片側交互通行となる(画像の一部を加工しています)

 北上市は2019年度、同市南部の相去町と稲瀬町を結ぶ市道国見橋線国見橋の第3期補修工事に着手する。3カ年の橋梁(きょうりょう)長寿命化事業で、今年度が最終仕上げとなる。11月から日中は片側交互通行となり、市は理解を求めている。

 国見橋は1974年架設で、橋長は市が管理する橋で最も長い537メートル。北上川を挟み東西両地区を結ぶ幹線路として重要な役割を担っている。架設から40年以上が経過し老朽化が進み、市は2017年度から長寿命化工事を手掛けている。

 1年目に排水処理施設や照明設備を改修し、路面を修復。2年目は新しい欄干に入れ替えた。最終の3年目は橋脚、橋桁を補修する。3年間の総事業費は約2億6000万円。

 工事に伴い、国見橋は1日以降は午前9時~午後5時に片側交互通行(夜間は規制なし)となる。今年度内の完了が見込まれる。

 市道路環境課は「交通量がかなり多く重要度が高い路線で、これまでの工事では皆さんに理解と協力を頂いた。今年度も引き続き工事に万全を期したい」としている。

 国見橋は近年、奥州市江刺から北上南部工業団地や北上市街地、同市から江刺中核工業団地への通勤などで交通量が増加。補修工事が完了しても、歩道がなく幅員が狭い状況に変わりはなく、市は広域的観点から県に現道南側への新橋設置を要望している。県は「早期事業化は難しい」(県南広域振興局)としつつ、将来的課題の一つとして市と共に周辺の道路ネットワークの在り方を検討していく考えを示している。

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