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再稼働「事実上合格」 女川2号機 被災原発、東北で初

東北電力女川原発2号機の建屋(中央)=2013年12月

 原子力規制委員会は27日、東北電力女川原発2号機(宮城県)について、再稼働の前提となる新規制基準に「適合している」とした審査書案を了承した。「事実上の合格」で、一般からの意見募集を経て、正式決定する。

 2011年3月の東日本大震災で被災した原発で、審査書案の取りまとめは昨年の日本原子力発電東海第2原発(茨城県)に続き2基目。東北電は、耐震補強などの対策工事を20年度内に終える予定だが、再稼働には地元自治体の了承も必要で、時期は未定だ。

 女川原発は震災時、1、3号機は運転中で、2号機は原子炉の起動中だった。高さ約13メートルの津波に襲われたが、原子炉建屋など主要施設が海抜14・8メートルにあったことや、外部電源の1系統が生き残ったことなどから冷温停止に成功。東京電力福島第1原発のような重大事故には至らなかった。

 東北電は13年12月、2号機の審査を申請。想定される地震の揺れ(基準地震動)を震災前の580ガル(ガルは加速度の単位)から1000ガルに引き上げた。最大で高さ24・4メートルの津波を想定し、敷地前面の防潮堤を海抜17メートルから29メートルにかさ上げした。

 審査は地震や津波の想定が適切かどうかや、震災の揺れに見舞われた建物の耐震安全性評価などに時間がかかり、6年近くに及んだ。


 女川原発 宮城県女川町と石巻市にまたがる東北電力の原子力発電所。沸騰水型原子炉(BWR)が3基ある。1984年6月に営業運転を開始した1号機は、昨年10月に廃炉を決めた。2号機は95年7月、3号機は2002年1月にそれぞれ営業運転を開始した。東北電は13年12月、2号機について、再稼働の前提となる審査を原子力規制委員会に申請した。【時事】

 

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