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新型車「ヤリス」発表 国内用は岩手工場で トヨタ・来年2月から発売

トヨタ自動車が来年2月10日から発売する新型コンパクトカー「ヤリス」(同社提供)

 トヨタ自動車は20日、新型車「ヤリス」を2020年2月10日に発売すると発表した。主力小型車ヴィッツの後継で、国内販売用全車を金ケ崎町西根森山のトヨタ自動車東日本岩手工場(永坂雅彦工場長)で生産する。コンパクト級では世界最高水準の低燃費や事故防止の安全装置、同社の小型車初のハイブリッド(HV)4輪駆動などを盛り込み、国内の売り上げは月間7800台を目指す。

 同工場で20日に合同記者発表があった。ヤリスは元々、1991年に発売したヴィッツの海外販売用の名称。ヤリスも参戦している来年の世界ラリー選手権日本ラウンド開催にも合わせ、車名を統一する。

 HV車、ガソリン車があり、新開発エンジンによりHV車(2輪駆動)の燃費は世界新基準のWLTCモードでガソリン1リットル当たり36・0キロ。軽量で剛性の高い低重心のボディを開発し、軽快なハンドリングと上質な乗り心地を強調する。

 安全面では▽夜間の歩行者検知▽駐車で後進する際、側面や後方から接近する車を検知するオートブレーキ▽交差点右折時の対向直進車、右左折後の横断歩行者の検知―などの機能を実装。HV車はアクセサリーコンセントで家庭用電化製品を使用できる。

 岩手工場は第2ラインでの生産準備を進めており、オーストラリアへの輸出用も生産予定がある。欧州販売用の生産はフランスの現地法人が担い、岩手工場との技術者との相互支援・交流も見込まれる。永坂工場長は「東日本大震災の2011年以来、『復興の星』としてアクアをはじめ新型車を送り出してきた。メイドイン東北の車作りが復興につながると信じ、1台1台品質にこだわってお届けしたい」と語った。

 価格はグレードなどにより139万5000~249万3000円(税込み)。県内の店頭発表会は来年2月22、23の両日、ネッツトヨタ岩手、ネッツトヨタ盛岡の計22店舗で行う。

 ヴィッツはこれまで国内では約224万台を販売。生産は18年から岩手工場に移管されていたが、来年1月末で終了する。

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