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小林陵 通算15勝目 船木に並ぶ日本歴代2位 W杯ジャンプ男子

W杯ジャンプ男子個人第7戦で今季2勝目を挙げた小林陵侑=22日、スイス・エンゲルベルク(AFP時事)

 【エンゲルベルク(スイス)時事】ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は22日、スイスのエンゲルベルクで個人第7戦(HS140メートル、K点125メートル)が行われ、昨季総合王者の小林陵侑(盛岡中央高―土屋ホーム)が1回目に132・5メートル、2回目に134メートルを飛び、合計272・0点で今季2勝目を挙げた。W杯通算15勝とし、日本男子歴代2位の船木和喜に並んだ。1位は葛西紀明(同)の17勝。

 佐藤慧一(雪印メグミルク)は21位、岩佐勇研(東京美装)は23位。竹内択(チームtaku)、栃本翔平、伊藤謙司郎(ともに雪印メグミルク)は2回目に進めなかった。

鮮やか逆転劇

 小林陵が鮮やかな逆転劇で今季2勝目を挙げた。「あまりいいイメージがなかったけど、うまく飛べた」。悪天候で荒れた一戦を制し、両腕を突き上げて喜んだ。

 強風で予選が中止となり、ぶっつけ本番で迎えた1回目。順位は7位だったが、得点は首位と僅差だった。「優勝を意識せず、まずはいいジャンプをしよう」との思いで臨んだ2回目は、不利な追い風を強く受けながら134メートル。全体トップの高得点をたたき出し、他を寄せ付けなかった。

 日本男子歴代2位のW杯勝利数に並び、前日の第6戦で失った総合首位の座も奪回。昨季完全制覇を成し遂げた次戦のジャンプ週間へ、堂々の「王者」として臨む。「(ライバルは)みんなだいたい同じレベル。今年の完全制覇は厳しいと思うけど、優勝を目指してやりたい」。期待を背負うプレッシャーを感じながらも、力強く連覇を誓った。

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