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三鉄 3月20日再開 “聖火列車”前に 被災リアス線【岩手】

 県などが出資する第三セクター三陸鉄道(宮古市、中村一郎代表取締役社長)は、台風19号被害で約7割の区間が不通になったリアス線(久慈―盛間、163キロ)について、2020年3月20日に全線再開するとの見通しを示した。2日後には東京五輪の聖火を列車内に展示して運ぶイベントを控えており、同社は「間に合わせられるよう全力を尽くす」としている。

 23日に開かれた取締役会で再開見通しが示された。

 リアス線は台風19号の影響で、線路への土砂流入や盛り土の流出など計77カ所が被災。不通区間で復旧工事を進め、11月28日には宮古―津軽石間(9・2キロ)の運行が再開した。今月28日には田野畑―田老間(22・9キロ)、来年1月16日に津軽石―陸中山田間(17・3キロ)が開通する見込み。残る久慈―田野畑間(35・4キロ)は工事が終わり次第再開し、線路が宙づり状態になるなど最も被害が大きかった陸中山田―釜石間(28・9キロ)は来年3月20日に開通予定。同日に全線復旧する見通しとなった。

 3月22日に宮古―釜石間で東京五輪の聖火を運ぶ「復興の火」の催しが控えており、同23日にはリアス線開通1周年を迎えることから、各イベントに間に合わせるための再開計画となっている。

 取締役会では、当初黒字を見込んでいた今年度決算が、台風19号による不通区間の発生や利用客の減少などにより一転し、約9990万円の最終赤字となる見通しも示された。

 同社の村上富男事業本部長は「地域や観光客の皆さんからも早期再開を望む声が上がっている。イベントにも間に合うよう、復旧へ全力を尽くしたい」としている。

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