一関・平泉

中尊寺 山田貫首4月で退任 退山式日程、後任は未定【平泉】

金盃披きの席上、4月末で退任する意向を明らかにした山田貫首=平泉町・中尊寺光勝院

 平泉町にある中尊寺の山田俊和貫首(76)は8日、4月末で貫首を退任する意向を明らかにした。中興第28世貫首として2006年10月の就任から13年3カ月にわたり同寺の法灯護持はもとより、仏教や奥州藤原氏初代清衡の浄土思想を分かりやすく伝えながら世界遺産登録や東日本大震災からの復興支援などに取り組んできた。退山式の日程や後任などは未定。

 退任の意向は、19年11月に竣工(しゅんこう)した同寺修養道場光勝院を会場に同日行われた「金盃披(きんぱいびら)き」の席上明らかにされた。山田貫首は「退任までこれからまだ重要な法務が続くので、4月19日に予定している光勝院落慶式後に正式なあいさつをさせていただく。今後もこの中尊寺の護持を中心に毛越寺と併せて平泉がいよいよ栄え、多くの人々に幸せを与えることができる町になるよう一山を挙げて努力していくので、ご協力をお願いしたい」と語った。

 山田貫首は東京都出身で1957年得度受戒し仏門入り。66年に大正大仏教学部天台学科卒業後、天台宗の修行階程を経て自坊の最勝寺(東京都江戸川区)住職の傍ら天台宗議会議員、天台宗参務総務部長、大正大監事などを歴任してきた。現在は天台宗海外事業団理事長、日中友好宗教者懇話会会長を務めている。

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