県内外

映画で地域盛り上げて ロケ地盛岡で完成披露試写会 監督、主演2人があいさつ 沼田さん原作芥川賞受賞作品「影裏」

「影裏」完成披露試写会で作品への思いを語る(左から)大友監督、主演の綾野さん、松田さん=29日、盛岡市

 本県で初めて芥川賞を受賞した沼田真佑さんの同名小説を映画化し、盛岡市や一関市でロケが行われた「影裏」の完成披露試写会が29日、盛岡市内で開かれた。上映に先立ち、盛岡市出身の大友啓史監督、主演の綾野剛さん、松田龍平さんが舞台あいさつし、作品への思いを語った。

 同作品は、会社員の今野が赴任先の盛岡で同僚日浅と出会い、青春の日々を過ごす。その後、日浅は会社を辞め、今野は行方不明となった日浅を探すうち、自身の知らない日浅の裏の顔を知るというストーリー。盛岡市内を中心に、一関市のジャズ喫茶「ベイシー」などでもロケが行われた。

 同日の試写会には、約300人が来場。今野を演じた綾野さんは「盛岡の自然の美しさと脅威、辛辣(しんらつ)さが、大友さんのジャーナリズムを通して映し出されている」と見どころを紹介。本県が東日本大震災の被災県であることを踏まえ、「忘れてはいけない記憶を伝えなければという思いで、この作品を届けようと走り抜けてきた。しっかりと受け止めてほしい」と語った。

 日浅役の松田さんは、岩手の方言を交えて演じる場面があったといい、「濁点が多く、難しかった」と苦笑い。方言でのアドリブが思うようにできなかったため、指導者から言いたいせりふをこっそり教えてもらっていた裏話を明かした。

 地元が舞台の作品を手掛けた大友監督は「今野の主観を通して見ていく映画なので、知らなかった風景も含め、自身の古里の良さを発見できればという思いで撮影した」と回想。「震災発生後から職業上、何かできることはないかと考えていたが、やっと自分の中での皆さんとの約束を果たせた。映画の魅力を感じていただきながら、地元を盛り上げてほしい」と期待を込めた。

 同作品は2月14日に公開される。

momottoメモ

▲一関市のジャズ喫茶ベイシーなどでロケが行われた映画「影裏」の一場面=2020年2月14日公開(c)2020「影裏」製作委員会

地域の記事をもっと読む

県内外
2020年2月26日付
県内外
2020年2月26日付
県内外
2020年2月26日付
県内外
2020年2月26日付
県内外
2020年2月26日付