北上・西和賀

喧噪離れ創作活動 成果発表、WSも 都市部の学生らギンガクノフユ【西和賀】

冬季合宿「ギンガクノフユ」で演劇の稽古に励む参加者

 演劇や美術などの芸術に取り組む個人・団体が西和賀町に滞在して創作に励む冬季合宿「ギンガクノフユ」(実行委主催)は、同町上野々の町文化創造館銀河ホールで行われている。参加者は都会の喧噪(けんそう)から離れた落ち着いた環境で、それぞれの制作活動に打ち込んでいる。成果は29日の「雪の演劇祭2020」などで発表する。

 合宿は芸術文化、地域の振興を目的に行われ、今年で9年目。関東地方などから学生や若者が参加し、17日から3月2日までの日程で町内に宿泊している。

 合宿のメイン企画「雪の演劇祭」には4団体24人が参加。このうち東京学芸大演劇ゼミの7人は、同大3年笹渕麻理香さん(21)が創作したギリシャ悲劇を題材にした物語を上演する。18日は一つの場面を役者がさまざまな設定で演じ、役のアプローチについて役者、スタッフ全員で意見を出し合った。

 出演する同大3年末松律人さん(21)は「西和賀は劇を作る上で集中できる環境が整っている。他団体からも刺激を受けながら一段階上を目指したい」、同大4年池田優香さん(23)は「長期合宿を通じてゼミ全体でステップアップするとともに、役者としても自分にじっくり向き合う機会になれば」と意気込む。

 美術分野の事業「湯田温泉峡風呂美術大学」では、大学生や若者3人が対象を素早く描画するクロッキーに取り組み「対象を捉える力」を鍛え上げる。来月1日には町民向けワークショップ(WS)も実施する。

 アーティストの滞在制作誘致事業「はるばる」には東京の演劇ユニット「女の子には内緒」(柳生二千翔主宰)のメンバーが参加。演劇制作に励むとともに、住民参加型ワークショップや成果発表会も開催する。

 演劇祭は29日午後1時30分開演。入場料500円。問い合わせは同ホール=0197(82)3240=へ。

 演劇の発表団体と作品は次の通り。

 ▽ロマンチストエゴイスト「BUNGEEE」▽ポケット企画「ツチノコポッド」▽東京学芸大演劇ゼミ「未定」▽nanamomo「未定」

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