一関・平泉

新型肺炎対応で混乱 臨時休校要請 保護者らに不安 学童施設受け入れ準備急ぐ【一関】

新型コロナウイルスの感染拡大防止が全国的に図られている中、放課後児童クラブ「くまの子クラブ」で手洗いに励む児童

 新型コロナウイルス感染拡大抑制に向け、春休み前の臨時休校措置が見込まれる中、一関市内でも児童生徒を持つ保護者は不安を抱え、学童施設では対応に追われている。

 2人の子供を持つ団体職員の40代女性=同市花泉町=は「(27日の政府の要請には)突然のことで驚いている。いつから休業になるか分からないが、次女は保育園に預けられるし、小学2年の長女は家族に見てもらえるので何とかなる。一方で小学校低学年の子供を持つ共働きの核家族は大変なのではないか」と子供の居場所確保が困難な親たちの気持ちを推し量る。

 4人の子供がいる地方公務員の40代女性=同市赤荻=は「平日も昼食の準備などをしないといけない」と家事の負担が増えることを懸念。「下の2人は中学1年と小学4年。早く休みに入ることになれば、勉強面でとても心配だ」と胸の内を明かす。

 学童施設も臨時休校を見据えた準備を進める。南小学校児童が利用する「くまの子クラブ」は臨時休校になった場合は、長期休業時と同様に午前中から受け入れる方針。東山小学校児童が利用する「東山児童クラブ」でも臨時休校を想定し、スタッフの配置やシフト調整などを行っている。

 感染防止策について、くまの子クラブの熊谷まき子主任支援員は「1日預かるとなれば、濃密な状態にいることになる。感染防止策は消毒や手洗い、うがいしかない」と力説。中里小学校児童が登録する「こばとクラブ」の小野寺洋子主任支援員は「手洗いやうがいを徹底する」、東山児童クラブの佐藤克江主任支援員は「熱などがあって体調がすぐれない時や家庭で子供を見られる場合は(自宅で過ごすように)協力を求める」と語っている。

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