県内外

新型肺炎、12件全て陰性 1日現在、PCR検査で 県議会環境福祉委【岩手】

 県議会2月定例会は2日、総務、文教、環境福祉、商工建設、農林水産の5常任委員会を開き、本会議の各付託議案などを審査した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、関係部所の対応に質問が相次いだ。このうち、環境福祉委(神﨑浩之委員長)は、県が1日現在でPCR検査を12件実施し、全て陰性だったことを明らかにした。さらに、集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を下船した乗客について、現時点で国から本県在住者の連絡はないという。

 県によると、2月27日までの相談状況は、帰国者・接触者相談センターが425件、一般相談窓口が474件となっている。本県のPCR検査は最大で1日20件の検査が可能で、1回の検査結果が判明するまでに6時間かかるとしている。

 相談内容から感染が疑われるケースについて県から相談を受けた医療関係者らで構成する感染症対策専門委員会が、検査の可否を決定する。これまでに、県が専門委に意見を聞いたケースは40件と明らかにした。

 委員からは、「県民にもっと積極的な情報提供をすべき」や「検査件数が少ないのではないか」、「検査機能の充実をすべきだ」などの意見が出された。

 小学校などの臨時休校を受けた学童クラブの対応について、県内で400カ所のうち、回答を得られていないクラブもあるが、約6割の257カ所で開所時間を早めるなどの対応が可能とした。

 野原勝保健福祉部長は「感染に不安を持つ県民に対し、相談センターなどを周知していく。検査については、きめ細かく相談内容を聞き取り、専門委の判断を仰ぎ、必要な人を漏らさない視点で対応している」と説明した。

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