一関・平泉

飲酒運転 県内ワースト 一関署管内 昨年検挙者数

岩手県警一関署=一関市山目三反田
「犯罪行為」認識の甘さ浮き彫り

 一関署管内の2019年の飲酒運転の検挙者数は48人と前年を16人上回り、県内ワーストを記録した。管内(一関市一関、花泉両地域と平泉町)での検挙者数は年々増加しており、安全運転に対するドライバーの意識の低さが浮き彫りとなっている。

 検挙者を年代別に見ると20代6人、30代5人、40代14人、50代10人、60~64歳7人、65歳以上6人とあらゆる世代にわたっている。

 居住地で見ると、一関市35人、平泉町2人で全体の8割近くを地元在住者が占めている。

 車の出発地については飲食店やその周辺の駐車場が全検挙の約75%を占め、目的地は自宅が全検挙の約75%となっている。

 曜日別に見ると、金曜日の夜に飲酒して検挙されるパターンが目立ち、土曜日が13件と3割近くに上っている。

 運転理由では28人が「事故を起こさないと思った」と話したといい、ドライバーとしてハンドルを握る責任感の欠如が表われている。

 同署管内の飲酒運転の検挙者数は16年14人、17年27人、18年32人と年々増加傾向にある。昨年の県内の検挙者数は333人で、このうち同署管内が14・4%を占めた。

 同署では、飲食店の閉店時間以降の見回りを強化したほか、昨年末から今年1月にかけて飲酒機会が増える時期には、市営駐車場などに飲酒運転防止を呼び掛けるポスターの掲示も行った。同署交通課の千田裕敏課長代理は「飲酒運転は重大な犯罪行為だと改めて認識してもらいたい。『飲んでも休んだから大丈夫』と安易に考えないでほしい」と呼び掛けている。 

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