ファッションに障害者アート 花巻・ヘラルボニー スカーフやハンカチ カワトク展示販売
花巻市の福祉企画会社「ヘラルボニー」は、知的障害のあるアーティストが描いた作品をプロダクトに落とし込み、社会に提案するブランド「HERALBONY(ヘラルボニー)」のポップアップショップを盛岡市菜園のパルクアベニュー・カワトクに開設している。スカーフなどの商品を展示販売しているほか、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、アートハンカチでマスクを作るアイデアも提案。来場者の目を引き付けている。31日まで。
ポップアップショップでは、花巻市星が丘のるんびにい美術館に所属するアーティストら県内7人によるアートを題材にしたファッション商品を展示販売。新登場のスカーフをはじめ、ネクタイやハンカチなどをアーティストのプロフィルカードと合わせて提供している。
このうちスカーフは、同美術館所属アーティストの小林覚さんや八重樫季良さんらの抽象画をあしらった5種類。数字のモチーフを幾何学模様のように散りばめたデザインや、プラスチック色鉛筆の線を重ねて鮮やかな柄に仕上げたものなど、斬新なアイテムとなっている。
アートハンカチとゴムで作れるオリジナルマスクも紹介。新型コロナウイルスの感染拡大による自粛ムードの中でも晴れやかな気分になれる予防策として、話題を呼んでいる。
商品はHERALBONYの公式ホームページ(HP)でも販売。同社の松田文登代表取締役副社長(28)は「障害者の作品という見方ではなく、一つのアートとして楽しんでほしい。こんな時期だからこそ、アートを通じて多くの人の気持ちを和らげることができれば」としている。
HPアドレスは次の通り。