奥州・金ケ崎

卓球競技経費 CFで確保 8月開催のインターハイ 目標から倍増213万円 実行委【奥州】

 2020年度全国高校総合体育大会(インターハイ=IH)奥州市実行委員会は、8月に市内で開かれる同大会卓球競技で不足する開催経費をクラウドファンディング(CF)で募り、213万5000円を集めた。当初目標としていた100万円を期間中に優に超え、仮設冷房設備設置費を賄えることになり、会場へのアクセス改善費も追加募集してこれも目標達成。力強い後押しを受け、市実行委は出資者に深く感謝している。

 同大会は東京五輪が予定されていた影響で、北関東をはじめ競技会場を分散しての開催が計画されている。通常は国や県からの補助で開催経費の8割近くを賄うはずが、例外的な会場形態となったため給付が見込めず、市実行委は2月3日から3月31日までの51日間に資金を募った。

 100万円は2月21日に達成。予定通り、会場となる市総合体育館(Zアリーナ)サブアリーナへの仮設冷房設置費用の約400万円の一部を補うことに。さらにネクストゴール(第2目標)として100万円を追加募集。路線バスの本数が少ない同体育館と最寄り駅間のアクセス改善のため、シャトルバスの料金値下げや増便を使途に募って達成した。寄付者は94人に上った。

 支援金はふるさと納税と同様、寄付金として税控除に使用できる。新型コロナウイルスの感染拡大が続いているが、これまでのところ主催の全国高校体育連盟からは開催を変更する連絡はないという。市実行委は「参加する全国の高校生がベストを発揮できる大会に大きく近づいた。皆さまの温かいご寄付に重ねて感謝を申し上げる」としている。

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