一関・平泉

【新型コロナ】保健センターに発熱外来 開設は大型連休後 一関

発熱スクリーニング外来の開設に向けてテントが設営された一関保健センター

 新型コロナウイルス感染症の疑いがある人を対象に診察を行う一関市と平泉町の発熱スクリーニング外来は、同市山目の一関保健センター駐車場に開設される。市医師会に運営を委託し、感染が疑われる両市町在住者を対象に完全電話予約制で診察を行う計画で、必要に応じて検体を採取し、感染の有無を判定するPCR検査に回す。早期開設に向けて市医師会、県と協議中だが、開設に必要な調整や手続きに時間を要しており、市関係者によると、開設は早くても大型連休後となる見込みだ。

 現在は保健所などに設置されている帰国者・接触者相談センターに相談した上で医療機関を受診するルールとなっており、発熱外来開設後は一般の患者と感染の疑いがある人を区別するため、医療機関における感染リスクの低減につながることが期待される。

 発熱外来は、一般の外来患者で混雑する医療機関とは別に設ける専用外来で、新型コロナ感染の疑いがある人を対象に、完全電話予約制で時間を決めて診察に対応する。設置期間は5月上旬から8月上旬までの3カ月程度を想定していたが、関係機関との協議に時間がかかっており、当初目標としていた大型連休中の開設は難しくなった。

 市の想定では、まず問診と体温測定を行い、PCR検査の必要性を判断した上で検体を採取する流れになるという。受診者が車から降りずに診察が受けられるドライブスルー方式で対応する。

 開設場所については、市医師会との協議で、▽広い駐車場がある▽市街地にある▽市の施設である―の3要件が示されたことから、三つの要件を満たす施設として一関保健センターが選定された。

 同センターでは1日までに、駐車場西側にテントやプレハブの設置作業が終了した。

 同市は宮城県の栗原、登米、気仙沼3市と隣接しており、こうした地域から一関市内の医療機関を受診している人も多いが、発熱外来の受診者は当面、両磐保健医療圏の一関、平泉両市町の住民に限定する。

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