北上・西和賀

夏の名物にヒマワリ 展勝地開園 100周年向け 桜並木東側へ播種【北上】

開園100周年に向け、展勝地の魅力を高めようとヒマワリの種をまく関係者

 北上市立花の展勝地公園が2021年に開園100周年を迎えるのを前に、展勝地開園100周年記念事業実行委員会(会長・髙橋敏彦市長)は、園内を花で彩る「お花畑事業」に着手した。桜で有名な展勝地だが、桜以外にも心和ませる景観を創出しようと企画。第1弾として11日にヒマワリの種がまかれ、節目に向け今夏以降、園内に彩りを添えることが期待される。

実行委「お花畑事業」着手

 実行委は、周年に関連してさまざまな記念事業を予定するが、委員会内部に設けた事業部会の構成団体などから提案を受け、お花畑事業を実施することにした。

 このうち、展勝地にヒマワリ畑を整備するプロジェクトは、提案者の農業佐藤孝志さん(42)=同市和賀町煤孫=が中心となって実施。桜並木の東側エリアのうち長さ300メートル、幅5メートルの約15アールを対象に、11日にプロジェクトのメンバーら7人が手押し式の播種(はしゅ)機を使って、4000粒のヒマワリの種を畝幅70センチ、株間30センチの間隔でまいた。夏場の開花に向け今後手入れを続ける。

 19年度から地元でヒマワリを咲かせるプロジェクトを展開している佐藤さんは「展勝地といえば春の桜が有名だが、夏に見頃になる花で人を集めたいと思いヒマワリを選んだ。展勝地を春だけでなく長く花が楽しめる場所にし、来年の開園100周年を知ってもらうきっかけにしたい」と意気込む。

 また、別のプロジェクトチームは夏場にスイセンの球根を植え、秋には菜の花の播種をそれぞれ行う予定。来年には桜が咲く季節と前後するようにスイセンや菜の花、夏場にヒマワリと順次花が楽しめる展勝地となりそうだ。市都市計画課の鈴木善一課長は「今年の展勝地は花の付きが良かったにもかかわらず、新型コロナウイルスの影響で多くの人に楽しんでもらうことができず残念だった。展勝地といえば桜が有名だが、開園100周年の来年こそはぜひ多くの人に桜と桜以外の花を楽しんでもらいたい」とアピールする。

 展勝地は1921(大正10)年に開園。来年の100周年に向け実行委では今年度、お花畑事業以外に、記念ピンバッジの配布や桜の管理を一般から手助けしてもらう桜守事業などに取り組む予定にしている。

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