一関・平泉

【新型コロナ】PCR外来あす開設 一関市内でリハ 関係者が手順確認

報道機関向けに発熱PCR外来で検体採取までの流れが公開されたリハーサル

 新型コロナウイルス感染症の疑いがある人を対象にPCR検査を行う発熱PCR外来は、18日に一関市内の市臨時診療所(非公表)に開設される。開設を2日後に控えた16日には、市からの委託で同診療所を運営する市医師会や県、市の関係者ら約80人が参加してリハーサルが行われ、ドライブスルー方式で受け付けから問診、検体採取までの手順を確認した。市によると、同日時点で開設後に検査を受ける人の予約は入っていないという。

 PCR外来をめぐっては、二次医療圏の同市と平泉町が共同で開設する方向で準備を進めていたが、諸条件を整備する中で内容を見直し。県が指定する帰国者・接触者外来以外でPCR検査を行う場合、医療機関を設置し、地域外来検査センターとして県からの委託を受ける必要があることを踏まえ、当初予定していた一関保健センター敷地内から別な場所に設ける市臨時診療所に変更した。

 同日のリハーサルは、関係機関・団体向けと報道機関向けに分けて行われた。報道機関向けのリハーサルでは、市職員が医師役と看護師役を務め、受け付けから検温、問診、検体採取までの手順を公開した。

 受診する際の主な流れは、発熱や息苦しさ、強いだるさのほか、感染が疑われる症状がある場合、かかりつけ医に電話して受診後、市医師会登録医療機関(非公表)が検査の要否を判断し、必要に応じて同機関がPCR外来に電話で検査を予約する。

 疑われる症状があってもかかりつけ医がいない場合は、県の帰国者・接触者相談センターに電話後、必要に応じて同センターか、一関保健所が一般医療機関の受診を指示。その後はかかりつけ医がいる場合と同様に、市医師会登録医療機関が検査の要否を判断するという流れとなる。緊急性がある場合は県の帰国者・接触者外来での検査となる。

 リハーサルを終え、市の佐藤鉄也保健福祉部長は「これまでつくってきた流れを確認した。まだ詰めなければいけない部分はあるが、本番までにはそういった部分を解決してスムーズに進められるようにしたい」と語った。

 PCR外来を受診できるのは、当面は一関、平泉両市町の中学生以上に限定。受け付け時に検査費用(公費負担)を除く初診料を支払う。採取した検体は関東圏の民間検査機関に郵送するため、結果が判明するまで2~3日かかる見込み。

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