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【新型コロナ】県中総体初の中止 地区大会は地元判断【岩手】

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、県中学校体育連盟(会長・橋場中士下小路中校長)は19日、7月に予定していた第67回県中学校総合体育大会を中止することを決めた。夏季開催の17競技が対象で代替大会の開催は検討していない。既に全国大会と東北大会の中止が決まっており、6月の県中総体予選を兼ねた各地区大会の開催は13地区ごとに可否を判断する。

 19日に盛岡市内で開かれた臨時評議員会で、各地区の評議員らの意見を集約して中止を決めた。県内各地に広域から選手らが集まるため、移動や宿泊に伴う感染リスクを避けられないことなどを中止の理由に挙げた。

 県中総体は7月18~20日を主会期とし、陸上競技や、水泳競技、バスケットボールなど17競技が県内16市町村で行われ、7500人を超える生徒が参加する予定だった。今月1日の評議員会・理事会では開催可否の判断を見送り、会期の短縮や参加人数の縮小などを含め開催の可能性を探ってきた。

 臨時評議員会終了後に記者団の取材に応じた橋場会長は「生徒の安全や健康、その先にある命を守るという最優先すべき事項を上回るだけの結論には至らず苦渋の決断となったが、中止を判断した」と説明した。

 6月の第2、3週に予定される地区大会については今後、13地区ごとに開催の可否を判断することになる。移動や宿泊に伴う感染リスクは県大会に比べれば低く、各種指針を踏まえて感染対策を講じ、開催形態や日程を柔軟に調整して開催を目指すことは可能だとした。

 県中総体が中止になるのは1954年に始まって以来初めて。冬季開催の駅伝、ラグビー、スキー、スケートについては後日、開催の可否を決定する。

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