空に光輪 自然の芸術 日暈観測【北上】
26日の県内は高気圧に覆われて晴れや薄曇りの天気が広がった。北上市内からは、太陽の周りに大きな光の輪が見られる「日暈(ひがさ)」と呼ばれる気象現象が観測された。
日暈は、太陽に薄い雲が懸かった際に光の輪が現れる大気光学現象で、上層部にある雲を構成する氷の粒が太陽の光を屈折させることで現れる。
北上市黒岩地内からも観測され、気が付いた人の中には珍しい現象に空を見上げてしばし見入る姿もあった。
盛岡地方気象台によると、同日は高気圧の中心が東北地方を通過中で晴れから次第に気圧の谷が接近。上空の高い所に薄い雲が懸かっていたため日暈ができやすい気象条件にあったという。
日暈は一般的に天気が崩れやすくなる前触れの現象でもあるという。同気象台によると27日の県内は、曇りや晴れで雨や雷雨の所もある見込み。