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マンション建設を構想 防災備蓄機能も視野に ななっく跡地開発【岩手】

 2019年6月に閉店した盛岡市中ノ橋通のななっく跡地に建設される複合商業施設「monaka(もなか)」について、地権者のカガヤ(同市)は、現時点での構想を明らかにした。3~4階の建物で、テナントは市内の事業者を中心とするほか、敷地東側へのマンション建設や、防災備蓄機能を備えることも検討している。

 旧ななっく跡地の再開発事業をめぐっては、同社などの地権者8人が「中ノ橋通一丁目地区市街地再開発準備組合」を設立。もなかの構想は、同組合事務局の同社が1日夜に市内で記者会見して発表した。

 再開発エリアは、旧ななっく跡地と、東側のテナント5棟を含む約6100平方メートル。もなかは3~4階の複合商業施設で、1階に生鮮食品や総菜を販売するスーパーを想定。旧ななっくの建物で現在も営業する鮮魚店や手芸用品店、茶販売店も入居する見通し。この他のテナントは、市内の事業者を中心に誘致するイメージ。災害時の必需品を備蓄するスペースも設ける見込み。駐車場の整備も検討している。

 敷地東側へのマンション建設も計画。具体的な規模は、今後検討する。

 同組合は、今年度中に再開発事業の基本計画を策定。市民の意見を反映させるため、シンポジウムの開催やホームページの開設を予定している。22年度に建物の解体工事に着手し、24年にもなかの開業を目指す。カガヤの葛巻信彦取締役建築事業部長は「盛岡らしさを重視し、地元に根差した歴史ある事業者と一緒に再開発に取り組んでいきたい」としている。

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