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高総体は4専門部で 引退試合も検討 県高体連 9日現在【岩手】

 新型コロナウイルスの影響で夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)や県高校総合体育大会が中止されたことを受け、県高校体育連盟(中島新会長)は、35の専門部ごとに「代替大会」など部活動の成果を発揮する場の開催を検討している。9日現在、既に実施された弓道を含め、サッカー、自転車、ソフトボールの4専門部が代替大会の開催を決めた。陸上競技は競技協会主催の大会を代替大会に位置付け参加を促す。14の専門部は代替大会を開催しないものの、引退試合や合同練習会などを実施または実施の検討をしている。

 県高体連によると、サッカーは今月下旬から7月上旬の2週にかけて盛岡市のいわぎんスタジアムで開く。自転車は今月27、28日に紫波町の紫波自転車競技場、ソフトボール(女子)は来月4、5、11、12日に花巻市の石鳥谷ふれあい運動公園で開催する。いずれも開催要項を作成し専門部内の各校に案内、参加校を募っている。

 弓道は5月中に通常の部活動の中で一定ルールで学校ごとに競技した記録を集めて順位を決定する形で代替大会とした。陸上競技は代替大会として来月4、5日に北上総合運動公園で開催の県夏季陸上競技大会(岩手陸上競技協会主催)を当て参加を促している。

 14の専門部では代替大会を開催しないが、引退試合や合同練習会などの実施や実施の検討をしている。ハンドボールなど競技によっては引退する3年生の交流試合や、学校単位で合同練習会などを既に実施した。

 残る14の専門部のうち四つの専門部は、代替大会だけでなく学校単位での引退試合の実施なども見送った。上位競技団体のガイドラインを踏まえて開催の可否を検討する専門部もある。硬式野球は夏の全国選手権大会・地区大会も中止となったが、県高野連は県独自に大会を開催する方針。定時制・通信制大会は開かれない見通しだが、競技によっては秋に交流戦を検討している。

 県高体連は、県高総体の中止や全国高体連の代替大会開催の要請を踏まえ、専門部ごとに代替大会の開催などを検討してきた。先月25日に緊急事態宣言が全面解除されたのを受け、各競技等専門部が行う代替大会などについて考え方を改めて通知していた。県高体連の佐藤義文理事長は、最後の夏を迎える3年生のために「感染防止策を徹底し、財政支援を行うなど各専門部が行う大会や試合を支援していきたい」と話している。

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