一関・平泉

早苗植えわたす 夏は来ぬ 厳美・本寺【一関】

雪が残る栗駒山を背に広がる一関市本寺地区の水田。中世の時代をほうふつとさせる農村風景がまぶしい=8日、本社小型無人飛行機から撮影

 世界遺産平泉の関連資産「骨寺村荘園遺跡」がある一関市厳美町の本寺地区。栗駒山に近い山あいの里でも田植えが終わり、田んぼに青々とした苗が伸びている。季節は春から夏へ。「骨寺村」と呼ばれた時代をほうふつとさせるのどかな農村風景が目に鮮やかだ。

 本寺地区はかつて骨寺村と呼ばれていた荘園で、中尊寺の経蔵別当の所領だった。山々に囲まれた地域には昔ながらの水路や大小の水田が広がり、中世の時代の村の景観を今に残す。

 東北北部はそろそろ梅雨入りも予想されているが、「本寺キツネ」とも呼ばれる雪形が残った栗駒山の残雪は日に日に小さくなり、本格的な夏が近づいていることを告げている。

momottoメモ

▲2020年の「本寺キツネ」

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