北上・西和賀

わら人形で厄よけ ユキノチカラプロジェクト協 伝統行事をカードに 第二のアマビエ期待【西和賀】

コロナ感染防止を願い、疫病よけの人形をモチーフにしたイラスト入りのポストカード

 西和賀町の「ユキノチカラプロジェクト協議会」(高鷹政明会長)は、同町に古くから伝わる疫病よけの行事「人形送り」の人形をモチーフにしたイラスト入りのポストカードを作製した。町内事業者の通信販売商品やふるさと納税の返礼品などに添えて送り、疫病よけのお守りとして新型コロナウイルスに感染しないことを願って受け取り手にエールを送る。関係者はアマビエに次ぐ全国区の厄よけアイテムに成長してほしいと期待する。

 通信販売で町内事業者から買い物をした人や、ふるさと納税で町に寄付した人への返礼品が送られる際、「厄払い人形」が描かれたポストカードを同梱するプロジェクト。1万枚作製し、6月いっぱい取り組んでいる。

 商品と一緒にポストカードを送ることで、新型コロナの影響で不安感に包まれている人たちに厄よけのお守りとして応援の気持ちを届ける。観光業を中心に打撃を受けた地域経済の活性化はもちろん、町民には地域内外のつながり強化を呼び掛け、伝承の見直しによる郷土愛の醸成にもつなげたい考えだ。

 12日現在、全国の都道府県で唯一感染者ゼロの本県。町内では、西和賀に感染者がいないのはわら人形が守ってくれているからではないかという話も出ているという。

 同協議会の事務局を務める加藤紗栄さん(42)は「昔の人たちが伝染病に苦しみ祈った気持ちは、コロナ禍にある現代の私たちの思いと変わらないだろう」と想像した上で、「伝承を地域の潜在的な魅力と考え、コロナよけのお守りにした。観光業中心に経済的に大きな打撃を受けている中、カードを贈ることで西和賀に興味を持ってくれる人が増え、この状況が終息した折には美しい町に遊びに来てほしい」とアピールする。


 厄払い人形 奥羽山脈に囲まれた豪雪地の西和賀町白木野地区で毎年1月に行われる行事「白木野人形送り」が有名。地域の境の木に結び付ける侍姿のわら人形。外から疫病が入るのを防ぎ1年の無病息災を祈る。行事は200年以上前から行われているとされ、町の無形民俗文化財に指定されている。

 ユキノチカラプロジェクト 西和賀町の魅力を発掘し発信するプロジェクト。2015年に活動を開始し、商品づくりと地域ブランド「ユキノチカラ」を創設。19年からは町内事業者で協議会を結成し活動している。

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