奥州・金ケ崎

星空に夢輝かせ TOCOLプロジェクト 子供へ望遠鏡贈る【奥州】

「千の星空☆プロジェクト」で組み立て式の望遠鏡の贈呈を受ける子供たち

 一般社団法人TOCOLによる「千の星空☆プロジェクト」のサポーターとなった奥州宇宙遊学館で5日、天体望遠鏡の贈呈式が行われ、奥州市内外の子供たちが組み立て式の望遠鏡を受け取った。寄贈された望遠鏡はスマートフォンやタブレット端末での撮影が容易にできる物で、子供たちは「早く組み立てて星を見たい」と喜んでいた。

 同法人は、教育・学術研究・文化芸術・スポーツの発展に貢献することで、まちづくり、環境保全、国際交流、科学技術の振興、経済活動の活性化を図り、持続可能な地球社会の実現を目指している。

 同プロジェクトは、災害に見舞われた地域や人口減少が続く地域の子供たちを対象に1000台の天体望遠鏡を贈るもの。クラウドファンディングによって資金を得て、サポーターに無料で提供する。贈呈されるのは「タブレットが取り付けられる唯一の望遠鏡」で、片目でレンズをのぞいてピント調整をしなくても月や星を観察できるという。

 贈呈式には、同館に事前に申し込んだ4歳から中学2年生までの子供や保護者が訪れた。同館企画開発主幹の花田英夫さんが「組み立てるのは少し難しいかもしれないけど、性能が良い望遠鏡。月のクレーターもはっきり見えるし、土星の輪も観察できる」と語り、子供たちに一つずつセットを手渡した。

 式の後には、同館スタッフが組み立てた物をのぞいたり、タブレットやスマホでの観察方法などの説明を受けたりしていた。

 常盤小学校4年の千田倖生君(9)は「星は大好きで、望遠鏡はまだ持っていなかったのでうれしい。いろいろな星を見るのが楽しみ。出来上がったらまず月を見たい」とキットを見ながら目を輝かせていた。

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