花巻

花巻空襲の爪痕伝える 非核平和展 市博物館

多くの来館者が足を運んでいる花巻市非核平和展

 花巻空襲や広島、長崎への原爆投下などを解説した「戦後75年 花巻市非核平和展」は、同市高松の市博物館で開かれている。爆撃による被害や花巻から出征した兵士の関連資料、当時の世相が垣間見える啓発ポスターなどが展示され、市民に非核・不戦の大切さを語り掛けている。23日まで。

 原子爆弾投下という過ち、県内にも相次いだ空襲被害、花巻に今も残る爪痕などから戦争の愚かさ、平和の大切さを考えてもらう企画。広島、長崎で原爆投下直後に撮影された写真もあり、戦争のむごさを強いインパクトで伝えている。

 このうち、地元関連コーナー「戦争と花巻」には、銃後を守る女性たちによる組織「花巻愛国子女団」の団旗、市民に衣服の原料供出を呼び掛けるポスター「木から衣服が出来るのです」などを展示。稗貫郡八幡村(現在の花巻市石鳥谷町)から出征した兵士への辞令書、死亡告知書は同館企画展初公開の資料といい、多くの来館者が足を止めて見入っている。厚紙に立派な内閣印が押された辞令書に対し死亡告知書は紙質が劣るなど、当時の国情をしのばせる資料でもある。

 このほか「戦争と花巻」コーナーでは、今春市内で見つかった古雑誌「週刊少国民」「こども朝日」なども紹介。終戦わずか1年の広島で催された復興祭を扱った記事もあり、同館の小田桐睦弥学芸員は「原爆投下、終戦からたった1年での復興祭は、立ち直りの早さに驚かされる。皆さんに、戦争がいかにむごたらしく、人々の日常を奪っていったのか、改めて考えていただけたら」と話す。

 会期中無休。開館は午前8時30分から午後4時30分までで、一般入館料350円。館内では、南部氏ゆかりの城館を知る企画「南部お城めぐり」花巻城編も実施されている。問い合わせは同館=0198(32)1030=まで。

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