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終戦75年、平和誓う 陛下「深い反省」 追悼式、初の縮小・東京

全国戦没者追悼式でお言葉を述べられる天皇陛下と皇后さま=15日午後、東京都千代田区の日本武道館

 75回目の「終戦の日」となった15日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京都千代田区)で開かれた。安倍晋三首相や遺族ら540人が参列し、先の大戦の戦没者約310万人を悼んだ。天皇陛下は皇后さまと共に出席し、お言葉で昨年と同じ「深い反省」との表現で平和を祈念する一方、新型コロナウイルス感染症にも言及された。【2、3、13、15面に関連】

 今年は新型コロナの影響で初の規模縮小となった。20府県が遺族の参列を断念し、参列遺族は193人。参列者全体とともに過去最少だった。

 追悼式は午前11時50分すぎに始まり、正午に参列者全員で1分間の黙祷(もくとう)をささげた。続いて、天皇陛下が約2分間にわたりお言葉を述べた。「過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬこと」を切に願うと読み上げた一方、新型コロナについても「新たな苦難に直面していますが、私たち皆が手を共に携えて、困難な状況を乗り越え、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います」とした。

 これに先立ち、安倍首相は式辞で「戦争の惨禍を、二度と繰り返さない。この決然たる誓いを貫いてまいります」と述べた。歴代首相が言及したアジア諸国への損害には今年も触れなかった。

 父がフィリピンで戦死した静岡市駿河区の杉山英夫さん(82)は遺族を代表し、「平穏な生活が享受できることは戦没者諸霊の尊い犠牲の礎の上に築かれた。心に深く銘記する」と追悼の辞を読み上げた。

 厚生労働省によると、参列遺族は12~93歳で、戦没者の父母は10年連続でいなかった。同省の事前集計では、妻は過去最少の1人。80代以上が約3割、70代以上が8割超で、戦後生まれが約3割だった。

 高齢者が多いことも考慮し、会場は座席を1メートル間隔としたほか、飛沫(ひまつ)感染防止のため国歌斉唱はせず演奏だけにした。厚労省は参列できない遺族らのため、式典の様子を動画投稿サイト「ユーチューブ」で初中継した。【時事】

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