奥州・金ケ崎

コロナ対策し避難所訓練 街地区皮切り 消毒、検温、体温チェック【金ケ崎】

訓練で段ボールの簡易ベッドを組み立てる住民ら

 新型コロナウイルス感染症への対応も盛り込んだ金ケ崎町の避難所開設運営訓練が21日、街地区を皮切りに始まった。31日までに6生活圏(地区)全てで実施し、訓練で明らかになった課題や改善点を修正して町避難所開設運営マニュアルの策定を進める。

 県が感染症対策を盛り込んだ避難所運営の指針を打ち出したことを受け、町はマニュアルの素案を修正。新型コロナ感染症対応地方創生臨時交付金でそろえた対策備品の活用も盛り込み、訓練で手順を確認していく。

 初日は災害時の1次避難所に指定されている同町西根の街地区生涯教育センターで実施。実際に避難所の開設に当たる町職員をはじめ、地元の自主防災組織や民生委員ら約40人が参加した。開始に立ち会った髙橋由一町長は「熊本の水害の例を見ても、避難所の在り方を理解し感染予防もするのが大切。模擬訓練でいざというときに備えたい」と呼び掛けた。

 訓練ではマニュアルの素案に基づき、玄関前で消毒や検温、体調チェックなどを行い、一般と発熱などがある体調不良者、新型コロナ患者の濃厚接触者の動線・避難場所を分割した。

 避難所は感染予防の観点から避難者1人当たり4平方メートルのスペースを確保するとしており、新たな備品の避難所用テントや段ボールベッドはこの基準に対応した構造。住民らが設置を体験した。

 参加した矢来自治会の齋藤和博副会長(65)は「ウィズコロナの時代に入り、いろいろな制約が出てくる。自治会は防災・防犯の最小単位といわれるので、基本に則ってしっかり訓練したい」と話していた。

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