北上・西和賀

農業現場 苦楽肌で 養蚕など体験 北上中1年生

福盛田社長(左)の説明を聴きながら蚕の成長を観察する北上中の生徒たち

 北上市立北上中学校(髙橋邦尚校長)の1年生192人は3日、市内の農家で農業体験を行い、農業の魅力に触れた。

 生徒たちは、リンゴやナシ、ミニトマト、ニンジン、トウモロコシなどの収穫、稲刈り、草刈り、畑の畝作り、施肥、まき割りなどの作業を体験。きたかみグリーン・ツーリズム推進協議会を通じて18の農家が生徒を受け入れた。

 このうち同市更木の更木ふるさと興社には、17人が訪問し養蚕業を体験。福盛田洋幸代表取締役社長らから養蚕の歴史や蚕の生態などについて話を聴き、近くにある畑で餌となる桑の葉を収穫、2万頭を飼育する施設で蚕の世話を学んだ。

 蚕の幼虫は卵から生まれると桑の葉を食べ脱皮を繰り返して大きくなるが、この日はほとんどが葉を食べず上半身を上げて動かなくなる脱皮前の「眠」の状態。収穫したばかりの葉は与えられなかったが、成長の様子を観察しながら、福盛田社長の話に耳を傾けた。

 安保結登君(13)は蚕の様子をじっくり観察し、「餌を食べて成長する姿を見られるのは楽しいが、暑い中で(餌となる)桑の葉を収穫するのは大変な作業だ」と関心を寄せた。

 養蚕は水稲農家の農閑期の作業として行われてきたが、兼業農家が増え、現在市内で養蚕を営むのは同社だけ。同社は地域に残る桑畑を活用して原料販売を行い、2年前からは養蚕を始め、紙や布製品の原料として繭を出荷している。福盛田社長は「古代中国から続き、国内でも品種改良をして現在に至る古い産業の一つ。衰退していく産業だが関心を持ってもらい将来に役立ててほしい」と話していた。

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