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香り、上品な味わい 県清酒鑑評会に102点【岩手】

感染防止対策を講じた上で出品された清酒の香味を確かめる審査員

 県清酒鑑評会(県工業技術センター、県酒造組合主催)は7日、盛岡市北飯岡の同センターで開かれた。県内の蔵元から吟醸酒や純米酒など102点が出品され、杜氏らが香味の良否や調和などを審査。日本酒としての出来を確かめた。

 県産清酒の製造技術の向上と、「結の香」をはじめとする県産酒造好適米のイメージ高揚などを目的に毎年開催。今回は県内16の蔵元から吟醸酒48点、純米酒42点、県産酒造好適米12点が出品された。

 仙台国税局鑑定官や同センターなどの11人が審査。新型コロナウイルス感染防止対策としてフェースシールドを着用し、香りの豊かさやコメ由来の味の膨らみなどを確かめながら、4段階で評価した。

 県酒造技術研究委員会の久慈浩介委員長は「品質を保つための管理が徹底され、味のバランスが取れているものが多い。雑味が少なく上品な味わいとなった」と語っていた。

 各酒造会社は今回の結果を踏まえ、10月に仙台市で開かれる東北清酒鑑評会への出品酒を決める。

 主な審査結果は次の通り。

 ◇吟醸酒▽県知事賞=(1)AKABU(2)酔仙(3)岩手誉▽金賞(7場11点)=AKABU、酔仙、岩手誉、南部美人、菊の司、南部美人馬仙狭、浜千鳥▽銀賞(1場4点)=福来

 ◇純米酒▽県知事賞=(1)岩手誉(2)AKABU(3)菊の司▽金賞(9場12点)=岩手誉、AKABU、菊の司、南部美人、わしの尾、南部美人馬仙狭、桜顔、浜千鳥、月の輪▽銀賞(1場3点)=国華の薫

 ◇県産酒造好適米▽全農岩手県本部長賞(3場)=鷲の尾、浜千鳥、AKABU

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