北上・西和賀

節目 リースで盛り上げ 来月、市内に展示 展勝地100周年関連行事【北上】

展勝地のドライアジサイを使ったリースを制作し、完成品を見せ合う参加者

 2021年の展勝地開園100周年を盛り上げようと、北上市民が27日、同市立花のみちのく民俗村の展勝地茶屋で、展勝地のアジサイのドライフラワーを使ったリースを制作した。大ぶりの花びらがこぼれんばかりに飾り付けられたリースは、関係団体の協力を得て10月中旬をめどに市内各所に展示し、節目に彩りを添える。

 リース作りは、展勝地桜並木沿いに整備された約800株あるあじさい畑で古い枝の剪定(せんてい)や草刈りなどに取り組む北上あじさいの会(橋本協子会長)が主催。100周年にちなんだ市民参加型の行事として初めて企画した。

 小学校2年生から70代までの市民26人が参加。市職員を講師に展勝地の歴史と整備に理解を深めた上で、アトリエココフルールを主宰する同市の澤藤日夏さんを講師にリースを制作した。A4判サイズの黒板ボードに直径15センチ大のツル製のリース台を据え付けてアジサイの花びらなどを思い思いに飾り付けていった。

 材料には展勝地で30年育て、開花時期の初夏に咲いた花が気温の変化などによって時間をかけてアンティークカラーに変化した状態で摘んだ「秋アジサイ」を陰干しにして使用。野趣に富んだ仕上がりに参加者は記念写真を撮ったり、互いに出来映えを披露したりしていた。

 完成したリースは「展勝地開園100周年」のプレートを取り付け、関係団体の協力を得て駅や市役所、文化施設などに会員が手分けして飾る予定。同会の橋本会長は「リースを展示することで自分たちの展勝地を改めて見直す機会になれば」と話す。

 リース作りは30日にも予定している。

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