一関・平泉

世界遺産平泉をPR 一関信金、「岩手大陸」全国に送付

 一関信用金庫(千葉一郎理事長)は、一関、平泉の観光をPRしようと、岩手日日新聞社が発行した特別編集「岩手大陸」=写真=を全国の信用金庫に送付した。

 岩手大陸は県内の観光・物産情報を掲載しており、第7弾が今月1日に発行された。特集「平泉を詠む」として、平安時代の歌僧・西行や江戸時代の俳聖・松尾芭蕉と平泉の関わりを紹介。東北本線一ノ関―盛岡間が開業130年を迎えたことにちなみ「岩手鉄道今昔」として往事の風景を示している。

 同信金では、岩手大陸が世界遺産平泉の情報を盛り込み、歴史と自然豊かな岩手をPRしているとして「広く全国に発信したい」と信金中央金庫を含め全国250の信金(県内を除く)に冊子を送付することとした。

 送付によって一関地方のPRにつなげるほか、旅行企画にも活用してもらいたいとしており、千葉理事長は「まちおこしにつなげ、一関、平泉を知ってもらうきっかけにしたい」と語っている。

 岩手大陸は約10万5000部発行。岩手日日新聞購読世帯に配布したほか、県内の主要観光施設や東京の「いわて銀河プラザ」などで無料配布している。

momottoメモ

【特集】平泉を詠む 文・松田十刻

みちのくの小京都とも称される古都・平泉。古くから、多くの文人墨客がこの地を訪れ、作品を残している。なかでも、平安時代の歌人・西行、江戸時代の俳聖・松尾芭蕉は、ことに有名。平泉には、宮沢賢治、山口青邨(せいそん)ら文人たちの文学碑が点在しており、往時に思いを馳せ、それらを訪ね歩く文学散歩も楽しめる。

【いわにちコレクションで紙面版「岩手大陸2020」全ページをご覧いただけます】


文 松田十刻(まつだじゅっこく)

プロフィール/本名 髙橋文彦 昭和30年(1955)、岩手県盛岡市生まれ。立教大学文学部卒業後、盛岡タイムス、岩手日日新聞社の記者、フリーランスなどを経て文筆業に就く。第2回新潮ミステリー倶楽部賞(1997年)で「チャップリン謀殺指令」が最終候補に。同作品が出版されるに際し、作家の島田荘司氏より、松田十刻のペンネームを授かる。『新人類』『ダッハウへの道』『ダビデの星』『遥かなるカマイシ』『龍馬のピストル』『沖田総司』『清心尼』『26年2か月 啄木の生涯』『ネヴァ河のほとり 魂のイコン 山下りん』『颯爽と清廉に 原敬』『海軍一軍人の生涯 米内光政』『山口多聞』『提督斎藤實「二・二六」に死す』など、ミステリー、歴史・時代小説、戦記、評伝小説など多彩なジャンルで作品を発表している。

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