一関・平泉

自主返納へ「敬意」 一関署 運転免許卒業証書を交付

鈴木交通課長(左)から「運転免許卒業証書」を手渡される平野さん

 一関署は15日、同署で運転免許を自主返納した人への「運転免許卒業証書」の交付を開始した。全国的に高齢ドライバーの重大事故が発生している中、自主返納を申し出る人へこれまでの安全運転に敬意を表し、晴れやかな気持ちで返納してもらおうと広がりを期待する。

 同日は一関市萩荘の平野八重子さん(74)が夫と共に同署を訪れ、免許証を返納した。同署の鈴木圭市交通課長から卒業証書が手渡され、併せてリストバンド型発光ダイオード(LED)ライトとJAいわて平泉から寄贈された反射材付き交通安全エコバッグも交付された。

 30代後半に免許を取得したという平野さんは「正直を言えば少し寂しい気もする」としながらも「ここ何年かは運転する機会がなかったのでもう返納してもいいかなと思い、自ら決めた。家族に運転する人がいるし、自転車でスーパーに行けば良いので生活には困らない」と話していた。

 鈴木課長は「高齢者の交通事故が増えている。ニュースを見て自分の運転を見詰め直し、返納を検討していただきたい」と話している。

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