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花東決勝逃す 秋季高校野球東北大会

【仙台育英―花巻東】悔しさをにじませ、あいさつに向かう花巻東ナイン=18日、石巻市民球場

 第73回秋季東北地区高校野球大会(東北地区高野連主催)は18日、宮城県の石巻市民球場で準決勝が行われ、本県第3代表の花巻東は仙台育英(宮城第1)に0―1で敗れ、決勝進出はならなかった。

 花巻東は先発菱川一輝(2年)が2戦連続コールド勝ちの仙台育英を1点に抑えたが、打線が相手投手陣を打ちあぐね、流れを引き戻すことができなかった。

 柴田(宮城第3)は日大山形(山形第1)を6―0で下した。19日は休養日で、仙台育英―柴田の決勝は20日午前10時から同球場で行われる。

あと一本出ず

 【仙台育英1―0花巻東】花東が零封負け。打線は育英の投手陣を捉えることができず、5安打に封じられた。八回に2死一、二塁、九回に1死一塁をつくったものの、勝負どころで一本が出ず力尽きた。先発の菱川は要所を締めたが、四回に失策が絡んで先制点を許した。

花東、投手戦に屈す

 本塁が遠かった。3年ぶりの決勝進出を目指す花東だったが、息詰まる投手戦の末、仙台育英に屈した。先発菱川一輝(2年)は7安打1失点と力投したが、打線がエースを援護することができなかった。

 菱川は序盤から毎回のように得点圏に走者を背負い、四回には2死二塁で内野ゴロに失策が絡んで1点を献上。中盤からは「下半身主導の投げ方を意識した」と修正し、低めに集める丁寧な投球で追加点は許さなかった。

 反撃を期す打線は、四回から救援した仙台育英の主戦伊藤樹(2年)の徹底した外角攻めに苦戦した。それでも八回に2死から連打で一、二塁をつくり、打席には相野七音主将(2年)。鋭い打球を放つも、右翼手のグラブに収まり、追い付くことはできなかった。

 菱川は悔しさをにじませつつ、「チームを勝たせることができなかった。自分も含めて打力が足りないので強化していきたい」と巻き返しを誓った。

 佐々木洋監督は「終盤で点を取れると思ったが、長打が出なかったのが残念。相野の打球は外野手のポジショニングが良かった」と肩を落とした。

 敗れはしたものの、連覇を狙う仙台育英と互角の勝負を繰り広げたナインに「第3代表からここまで来て、特に2年生の成長を感じた」と手応えを語った。

 ◇石巻市民球場
 ▽準決勝
仙台育英000 100 000┃1
花巻東 000 000 000┃0
(仙)古川、伊藤―木村
(花)菱川―田代

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