県内外

秋の叙勲 花巻・北上・胆江から15人

 政府は3日付で、2020年秋の叙勲受章者を発表した。花巻・北上・胆江地方では、旭日小綬章1人、旭日双光章、旭日単光章各2人、瑞宝小綬章3人、瑞宝双光章2人、瑞宝単光章5人の計15人が選ばれた。市町別では、花巻市5人、北上市3人、奥州市5人、西和賀町、金ケ崎町各1人。【2、3面に関連】

まちの活性化継続願う

旭日小綬章 千葉龍二郎氏(77) 奥州・水沢

【産業振興功労】元奥州商工会議所会頭

 盛岡工業高校卒業後、建築設計事務所勤務を経て家業の千葉建設に入り、専務取締役を経て1980年6月から2015年5月まで代表取締役社長。旧水沢商工会議所で07年11月から09年3月まで会頭、同年4月から2商議所2商工会合併で誕生した奥州商工会議所初代会頭を16年10月まで務めた。現在同社取締役会長、同商議所顧問。

 同商議所初代会頭時代は「合併してそれぞれの地域のいいところを成長させなさいと、本体として応援するということでやった。地域の祭りなどは今まで以上に充実していると思う」と語る。今後の産業振興ついては「事業者として後継者の育成が一番重要。後継者を育て、継続したまちの活性化が続けば」と願う。

 受章に「大変名誉なこと。皆さんに感謝している」といい、「子供たちを元気に育ててくれ、お客の対応など仕事面でもフォローしてくれた」と共に歩んだ妻フミ子さん(72)をねぎらう。奥州市水沢字日高小路。

旭日双光章 小原光雄氏(78) 北上

【生活衛生功労】元県クリーニング生活衛生同業組合理事長

 県内のクリーニング店で仕事のいろはを学び、21歳で自身の店を開いた。2003年から7年間、県組合の理事長として加盟店の水準維持・向上に尽力した。

 機械化が進む業界だが、昔ながらの手仕上げにこだわる。「きれいになった品を喜んで持ち帰っていくお客さんの反応がうれしい」とその道を突き詰める。

 地域への恩返しにと、以前には寝たきりのお年寄りを対象にしたシーツの無償クリーニングにも取り組むなど、人情に厚く何事にも熱心に向き合ってきた。

 「洗濯一筋の人生。支えてくれる妻へは感謝している」と照れ笑いを浮かべる。北上市和賀町藤根。

旭日双光章 坂忠昭(70) 奥州・水沢

【生活衛生功労】元全国中華料理生活衛生同業組合連合会副会長

 高校卒業後に石川県珠洲市から上京し、銀座の中華料理店で修行。25歳で妻の実家のある奥州市で「銀座飯店」を開業した。2006~20年に県中華料理生活衛生同業組合理事長、14~20年には全国中華料理生活衛生同業組合連合会副会長を務めた。

 若くして独立を決意したが、開業資金を工面するため政府系金融機関を活用。書類作成などの経験を生かして県経営特別相談員を務め、後輩たちの経営を支えている。「何でも1人ではできない。人の支えが大事だ」と強調する。

 コロナ禍で厳しさもあるが、「常連が心配して来てくれる。身の丈に合わせてやればなんとかなる」と明るい笑顔を見せる。

旭日単光章 鬼柳一宇氏(80) 花巻

【中小企業振興功労】元アイオー精密社長

 「逆境になるほど元気が出て、一丁やってやるかと思う」。リーマンショックも今の新型コロナウイルスの影響もさほど意に介さず、創業以来この気概で県内有数の企業に育て上げた。

 千葉工業大卒業後、会社勤務などを経て29歳で帰郷。誘致企業を辞めて30代で金属加工会社を設立した。「他社が100円でやるならうちは90円で、3日なら2日で」と積極果敢に受注し、業績を伸ばした。

 2017年の新社屋完成を機に社長から会長に退いた。柔道家でマスターズの世界大会に12回出場して8回優勝し、今なお現役。受章には「何でか分からない。社員が動いてくれた」。花巻市御田屋町。

瑞宝双光章 佐々木稔氏(73) 花巻

【地方自治功労】元花巻市副市長

 旧花巻市で主に財政畑を歩み、総務部長から2006年の新市誕生後は助役、副市長として初代市長の2期8年を補佐。職員時代を含め約44年間、行政と地方自治の進展に尽くした。

 旧1市3町の合併協議を踏まえた数々の約束事を実現する難しさを痛感しつつ「市長、職員と共に苦労したが、やりがいはあった」と新市の基盤づくりに携わった充実感を強調。東日本大震災では初めて経験する沿岸被災者の受け入れや被災地支援に奔走した。

 在職中は「誠意を持って人に接し、仕事に接する」ことを常に念頭に置いた。受章には「周囲の支えがあってこそ。感謝しかない」と謝意を示す。花巻市台。

瑞宝双光章 千葉誠氏(85) 北上

【地方自治功労】元水沢市収入役

 1995年4月から2004年2月までの約9年間、「金庫番」として市政運営を支えた。

 市職員として企画財政畑を中心に携わり、9年間の総合水沢病院勤務時には医師確保の施策に尽力。収入役在職時は全国の金融機関で経営破綻(はたん)が相次ぎ、市財政に多大な影響を及ぼす可能性もあっただけに動向を日々注視した。一方、「絶対不正や事故がないよう至誠一貫、一つ一つの支出負担行為を確認してきた」と振り返る。

 受章には「地方自治法に定められた任務を忠実に守ってきただけ。同僚や上司、部下に恵まれた」と恐縮しきり。奥州市水沢出身、北上市上野町在住。

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