立冬 色増す古刹
7日は「立冬」。暦の上では冬の始まりとなり、木々の葉が色づく中、初氷や初雪の便りなどで冬の訪れが感じられる頃とされる。
一関地方はここ数日朝晩の冷え込みが続き山間部では雪の便りも届いていたが、6日は朝方の最低気温が一関で4・9度、千厩では2・9度(ともに盛岡地方気象台調べ)とほぼ平年並み。寒さが増す中、平野部でも紅葉が進んでいる。
平泉町平泉字北沢の達谷西光寺(達谷窟敬祐別当)境内は、達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門堂や金堂の周りを中心にカエデやイチョウなどが色づき、今が見頃。中でも毘沙門堂の周囲では、荒々しい岩肌を背にした毘沙門堂や辯天(べんてん)堂の朱色と、赤や黄に色づいた木々の鮮やかな色合いが池の水面に映え、参拝客らの目を楽しませている。
埼玉県から夫婦で県内を旅行中の小川豊さん(55)も「初めて訪れたが岩場にあるお堂の赤い色が印象的。紅葉も見頃で美しい」と感激していた。
同気象台によると、7日の県内は気圧の谷や湿った空気の影響により曇りや晴れで、内陸では雨の降る所がある見込み。