看護の道歩む決意 水沢学苑で戴燈式【奥州】
奥州市水沢字多賀の水沢学苑看護専門学校(石山隆校長、学生110人)の第16回戴燈(たいとう)式が6日、同校で行われた。実習を控えた1年生が看護の精神を表す灯火を授かり、より実践的な学びに入る決意を固めた。
式では「実習を通じて看護を志す覚悟と確かな技術、患者に寄り添う心を培ってほしい」との石山校長のメッセージが代読され、家族や職員らが見守る中、46人がナイチンゲール像の前で灯火を受け取った。今年は新型コロナウイルス感染防止対策のため、ナイチンゲール誓詞の唱和を録音放送とした。
千田百華さん(3年)は「実習では知識や力の不足を痛感するが、患者との出会いや経験を通した学びで成長を実感できる。困難に直面したときは、クラスメートや先輩、先生方を頼ってほしい」と激励。1年生代表の熊谷望さんは「看護への志を胸に刻み、患者の尊い命と関わる責任と自覚を持ち、仲間と支え合い、高め合いながら看護の道を歩む」と誓った。
1年生が臨むのは「基礎看護学実習1」で、日程は12~18日のうち計5日間。美山、総合水沢、胆沢の各病院で取り組む。