一関・平泉

染めから縫製まで一貫生産 こだわりの技術と思いをマスクに乗せて 京屋染物店

右3点は柄と色のバリエーションが豊富な「御手福来(おてふき)MASK」(各880円)、左3点はパーソナルカラー診断士の染め職人が季節に合わせたカラーを提案する「OTEFUKI MASK」(各1980円)。どちらもS・M・Lの3サイズあり。OTEFUKI MASKはネットショップでも購入できる

 世間がマスク不足に揺れる3月に、手拭い生地を使ったプリーツ型の「御手福来(おてふき)MASK」を発売した京屋染物店。手を拭く道具として“おてふき”とも呼ばれる手拭いは、祝儀の返礼品などに使うときに「お手福来」の文字を当てることがあり、これを商品名に採用。岩手県知事の着用もあって注目を集めた麻葉柄には魔除けの意味があるなど、縁起を担ぐ伝統文様も不安な気持ちを励ました。

 引き続き、同社の「en・nichi」ブランドから発売したのはビジネス用にも使える無地の立体型マスク。子どもや敏感な肌の人も安心して使えるように、染料から生地まで世界最高峰の繊維の安全基準をクリア。内側には植物由来の不織布を挟み込んで花粉除去率98%の高性能も実現した。どちらも洗うほどに生地がやわらかくなり、着け心地がいいとリピートする人も多い。

 同社の主力事業は祭り用のはんてんや手拭いだが、今年は祭りの中止が相次ぎ注文もストップ。そんな中でもマスクを通して、染めからデザイン、縫製まで一貫して手掛ける同社のこだわりを伝えている。

DATA

住/一関市大手町7―28
電/0191・23・5161
営/10時~17時
休/日曜、12月26日~1月3日

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