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業績 人柄に光 盛岡・記念館で11日まで 原敬 百回忌特別展

原が世界旅行に使用した大きなトランク
日記/写真/トランク
「平民宰相」ゆかりの品

 「平民宰相」として知られる原敬(1856~1921年)の百回忌を記念する特別収蔵資料展「ハラケイ入門・改」は、盛岡市本宮の原敬記念館で開かれている。東京駅で刺殺された時に原が着ていた洋服や絶筆メモなど貴重な品々が展示され、来館者にその業績や人柄を伝えている。11日まで。

 同館は、原の百回忌に当たることを記念した企画展を2020年度に予定していたが、新型コロナウイルスの影響で21年度に延期することになったため、収蔵資料を使って原の全体像を伝える展示を企画。16年に開催した企画展をリメークし、近年の研究で新しく判明したことなども併せて紹介している。

 特別展では、原がまめに書きとどめていた日記「原敬日記」の原本(県指定有形文化財)やフランス・パリ滞在時代の写真アルバム、内務大臣退職後に世界一周の視察旅行に出掛けた際に使用した大きな旅行用トランクなどゆかりの品129点、紹介パネル36枚を展示している。

 刺殺された際に着用していた服は4年ぶりの公開。ワイシャツに付いた血痕や応急処置のために引き裂かれた跡などを見ることができ、当時の生々しい様子が伝わってくる。また、メモの習慣があった原が亡くなる当日に書いた最後のメモも公開している。

 外交官としてパリに赴任した際に入手した欧州著名人ら110人以上の肖像写真を収めたアルバムのうち33枚を展示し、交友関係の広さをうかがわせている。

 同館の田崎農巳主任学芸員は「若い頃にしっかり勉強して準備を重ね、自分が政治家となった際の結果につなげている。現代の政党政治の発端となった人と言っていい人物だが、それ以外にもたくさんの業績があることや人柄を知ってほしい」と話している。

 開館時間は午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)。問い合わせは同館=019(636)1192=へ。

 原敬(はら・たかし) 盛岡市本宮に盛岡藩士・原直治の次男として生まれた。藩校・作人館に学んだ後に上京。司法省法学校、新聞記者などを経て外務省入り。その後、政界に進出し内務大臣などを歴任して第19代内閣総理大臣に就任、日本初の本格的な政党内閣を組織した。平民宰相として支持を集めたが、1921(大正10)年11月4日に東京駅で凶刃に倒れ、65歳でこの世を去った。

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