花巻

全国泣き相撲大会中止 2年連続【花巻】

 花巻市東和町の毘沙門まつり実行委員会(中村勝吉委員長)は、5月3~5日に同町北成島の三熊野神社(小原明宮司)で予定していた毘沙門まつり・全国泣き相撲大会の中止を決めた。新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえた決定で、中止は初めてだった昨年から2年連続となる。

 子供たちの健やかな成長を願って春の大型連休に催す人気の観光イベントで、出場する赤ちゃんだけで1000人、保護者、関係者らを合わせると数千人規模が集まる。昨年は新型コロナ感染拡大の影響を受けて3月中旬に中止を決定。既に参加申し込みの受け付けを終了し、案内を発送する準備を整えていた。

 今回は昨年12月から実行委などで開催可否の検討を重ね、「感染拡大の状況から安全・安心な状況で大会を開くのは難しい」と判断した。例年2月1日から参加申し込みを受け付けているが、今年は募集自体を見送る。

 同実行委事務局で三熊野神社権禰宜(ごんねぎ)の伊藤幸夫さん(44)は「本音を言えば開催したかったが、参加者や関係者、スタッフらの安全を保証できない以上、残念だが断念せざるを得ない」と説明し「来年こそは何としても開きたい」と思いを語った。

 昨年は参加予定だった子供たちの成長と新型コロナの終息を願う祈願祭を5月5日の「こどもの日」に行っているが、今年も大型連休中に同様の祈願祭を催す方向で検討している。

 泣き相撲は、同神社で秋に催す特殊神事「十二番角力(すもう)式」に由来する。親方に抱かれた地元ゆかりの満1歳男児が土俵上でにらめっこして先に泣いた方が負けのルール。1988年から男女を問わない全国大会を催している。

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