北上・西和賀

本番向け課題点共有 出演者ら準備進める 市民劇場31日上演【北上】

本番に向けた準備に励む北上市民劇場新・演劇プログラムの関係者

 第44回北上市民劇場の新・演劇プログラム「話して 演じて 観て 分かち合う 北上人の知られざる人生」が31日に市文化交流センターさくらホールで上演される。市民へのインタビューから生まれたショートストーリーを芝居で披露。“誰かの大切なエピソード”を体現するべく、出演者、スタッフが当日の熱演に向けた準備を進めている。

 市文化創造、市民劇場を盛り上げる会やっぺしが主催。全8回のプログラムで、住民への取材で体験談を聞き出し、自らシナリオを作成、それを演劇で再現することで、地域での暮らしぶりを見詰め直す。同市を中心に近隣の高校生から一般まで、幅広い年代の男女約20人が携わっている。

 2020年11月、参加者13人が黒沢尻2区住民を対象にインタビューを実施。「あなたの愛するもの」をテーマに、その人が歩んできた思い出の1ページを振り返ってもらった。取材で得たエピソードを基に、登場人物やせりふの整理を重ね、恋愛や家族愛、地域愛などを描いたシナリオ4本を昨年中に仕上げた。

 ストーリーは1本10~15分程度を見込む。練習は今月から始まり、上演まで残り1週間となった24日は、本読みや掛け合いのタイミングを確認したり、課題点を共有したりしながら、自分たちで創作した劇を演じる楽しさに触れ合った。

 「駄菓子屋から始まる恋」のシナリオを担当した宇津志理桜さん(黒沢尻北高1年)は、「中学生の頃の北上ミューズコーラス隊での活動が、演劇の魅力に目覚めるきっかけになった」とにっこり。「取材では苦労もあったけれど、本番では一人ひとりのキャラクターが出せるように頑張りたい」と意気込んでいる。

 31日は同ホール大アトリエを会場に午後2時開演。開場は15分前。入場無料。定員30人(事前予約)で、入場には整理券が必要。

 鑑賞希望の申し込み、問い合わせは同ホール=0197(61)3300=まで。

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