奥州・金ケ崎

地元の魅力 見つけよう 高校生らノウハウ学ぶ 市WS始まる【奥州】

中野さん(画面)によるオンラインでの説明を通し、奥州市の魅力を発掘、発信する手法などを参加者が学んだ市ローカル魅力発掘発信ワークショップ

 奥州市による市ローカル魅力発掘発信ワークショップ(WS)が7日、始まった。初回はイーストタイムズ(本社東京都)代表社員最高経営責任者(CEO)の中野宏一さんを講師に迎えてオンラインで行われ、地元高校生を含む県内外26人の参加者が同市の魅力を発掘、発信するノウハウについて理解を深めた。WSは3月との全2回で行われる。

 新型コロナウイルス感染拡大による政府の緊急事態宣言延長に伴い、当初の予定を変更して完全オンラインで実施。オンライン環境のない人向けに市役所本庁に会場を設け、県立岩谷堂高校の2年生9人ら計15人が来場した。

 全国紙での校閲業務などを経て、震災報道と地域報道を行うために仙台市に移住して2015年にイーストタイムズを立ち上げた中野さんが自身の経験などを示しながら、魅力を発掘するための考え方や、発掘・発信の具体的な手法、レポートの作り方、投稿・発信のルールなどを説明した。

 ソーシャルメディア・インターネット時代に求められるローカルニュースの法則として▽現場性▽個別性▽情報の羅列ではなくストーリーがあること―の3点を指摘。「『あなたの』驚き・発見・感動こそがローカルの魅力で、あなた自身が良いと思うことを伝わるように伝えることが大事だ。街は魅力の宝箱。大切なのは、日常の中の面白いものに気付くことができるかどうか、ここに尽きる」と呼び掛けた。

 WSは同市の魅力を市民自らが発掘・発信を行うことでシティープロモーションなどの気運を高め、市のブランドを形成し、関係人口創出につなげることを目指して市が主催、JTBふるさと開発事業部が共催、イーストタイムズの運営で展開。自治体と両社による実施は宮城県気仙沼市、秋田県大仙市、秋田市に続き4自治体目となる。

 今後参加者はそれぞれ外部の人が知らない魅力を発掘し、3月に市役所江刺総合支所で予定する第2回で、発掘した魅力をまとめた「魅力発信レポート」として仕上げる。市総務企画部などによると、レポートの一部はJTBふるさと納税サイト「ふるぽ」で掲載する可能性もあるという。

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