花巻

思い出づくりに座禅 卒業前に寺で体験 東和小6年【花巻】

座禅を体験する東和小学校6年生

 花巻市立東和小学校(太田孝之校長、児童369人)の6年生64人は12日、同市東和町安俵の凌雲寺(西川友法住職)で座禅体験を行った。

 座禅体験は、新型コロナウイルスの影響で学校行事が縮小されたり内容変更されたりしたため、卒業する6年生の思い出づくりに何かできないかと保護者から声が上がり、同寺が協力して実現した。

 同日は西川住職のほか、興禅院(同市東和町田瀬)の菊池裕紀住職、大慈寺(遠野市)の菊池琢宗住職が指導に当たった。

 西川住職は座禅を始める際、体を整える調身、呼吸を整える調息、さまざまな思いにとらわれない調心の三つの「調う」が大切と説いた。さらに合掌や足の組み方、視線の位置など座禅の作法を学んだ後、素足で本堂に入り30分近く座禅を体験した。途中、眠気や姿勢の乱れを正すため、警策(きょうさく)で肩を打ってもらう児童もいた。

 小川由紀那さんは「初めて座禅をした。最初は緊張したけど、終わったら身が軽くなった」、多田圭汰君は「いろんな行事がなくなっていたので、今回の座禅体験はとても良い思い出になった」と晴れ晴れした表情を見せた。

 西川住職らは「とてもきれいに座っていて『さすが6年生だな』と思った。これから苦しいこともあるだろうが、皆さんならきっと大丈夫。中学校に進んでも頑張ってください」とエールを送った。

 東和小学校の卒業式は19日に行われる。

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