門出祝う満開の桜 サプライズで黒板アート 大原中PTA 卒業式に合わせ【一関】
一関市大東町の大原中学校の3学年PTA(及川裕樹会長)は13日、同校の卒業式に合わせて教室に満開の桜が咲く場面を描いた黒板アートを表現し、子供たちの門出に花を添えた。
新型コロナウイルスの影響で卒業式後に計画していた卒業を祝う会を中止せざる得なくなったため、3密状態にならない「サプライズ企画」として行った。
作品は市内在住のイラストレーター吉田有華さん(32)に依頼。式の前日の放課後に吉田さんがピンクや白、緑などさまざまな色のチョークを使い、桜の花と青空を下から見上げる構図のイラストを描いた。PTA会員も参加し生徒に向けた「さくら咲け」のメッセージを書いて仕上げた。
佐藤春希さん(15)は「登校したら、きのうまでなかった絵が黒板に描いてありビックリした。中学で別れてしまう同級生もいるので寂しいが、『さくら咲け』のメッセージの通り全員が希望の進路に進めることを祈りたい」と話し、企画や準備に取り組んだPTA会員らに感謝していた。
及川会長は「これから子供たちは、それぞれ新しい道を歩み始める。大変なことも多くあるだろうが、頑張って自分の道を進んでほしい」とエールを送っていた。