北上・西和賀

桜並木の風景、未来表現 地元高校生が演奏 八木澤さん制作・記念曲【北上】

展勝地開園100周年記念曲「ゆめみぐさ、まもりて」を演奏する黒沢尻北高吹奏楽部員

 北上市の展勝地開園100周年記念事業実行委員会(会長・髙橋敏彦市長)が制作した100周年記念曲「ゆめみぐさ、まもりて」が20、21の両日、市文化交流センターさくらホールで開かれた県吹奏楽連盟北上支部「春の演奏会」で披露された。北上生まれの作曲家・八木澤教司さん(45)=兵庫県西宮市在住=が、地元への思いを込めて制作。高校生が桜並木の風景とにぎわい、並木を支える桜守、展勝地の未来を演奏で見事に表現した。

 八木澤さんは北上市生まれで、幼少期を過ごした。これまで全国植樹祭、全国高総体、国体の式典音楽制作を歴任。吹奏楽やアンサンブルの代表作は国内のほか欧米、アジア諸国などでも高く評価され、日本管打・吹奏楽アカデミー賞(作・編曲部門)など数々の受賞歴を誇る。実行委は地元委員の提案を受け、北上にゆかりがあり、実績十分な八木澤さんに作曲を依頼した。

 タイトルの「夢見草(ゆめみぐさ)」は、桜の咲く様子が夢のように美しく、はかないことから名付けられた桜の別称。「まもりて」には「桜を代々守っていく桜守や受け継ぐ若い世代、担い手だけではなく、みんなで地元の宝を大切にしていきたい」との思いが込められた。

 春の演奏会で初日は専大北上高、2日目は黒沢尻北高の各吹奏楽部が演奏。第1部「桜並木の情緒ある風景」、第2部「さくらまつりのにぎわいと人知れず支える桜守の存在」、第3部「展勝地の100周年を祝って映えある未来」の三つの場面を想定し、静かな曲調からテンポアップし盛り上がっていく約7分30秒の演奏を繰り広げた。

 21日に1、2年生の部員45人で演奏した黒沢尻北高吹奏楽部の出川菜乃香部長(2年)は「八木澤先生にリモートレッスンで教えていただいたことを生かし、桜並木の風景や桜を守り続ける方々の苦労、展勝地の未来をイメージして演奏できた。今回だけでなく、次の機会ではさらにいい演奏をしたい」と充実した表情で語った。

 髙橋市長は「素晴らしい演奏。あらかじめ電子音で聴いていたが、生で聴くとより心に響いた。指揮者、演奏者によっても違いが出てくると思うので、今後いろいろな団体の演奏を聴くのが楽しみ」と満足そうに話した。

 八木澤さんは「北上は出生地で、とても思い入れのある場所。素晴らしい機会を頂き大変光栄」と感謝。「北上に縁のある団体には、この地に誇りを持って演奏してほしい。桜を美しく思う心、それを支える人々に思いをはせ、奥深い日本の彩りを多くの団体に表現していただきたい」とのメッセージを寄せた。

 音源は4月以降、市内各自治組織や小中学校、高校などに配り、広く活用してもらう。10月17日の開園100周年記念式典でも演奏される。

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