一関・平泉

渋民バイパス“歩き初め” 開通前にイベント 大東・国道343号【一関】

28日の開通を前に国道343号渋民バイパスを歩く地元住民

 県が復興支援道路として一関市大東町内で整備を進めている国道343号渋民バイパスで27日、同町の渋民体育協会(佐藤孝吉会長)による「渋民バイパス開通記念歩け歩け大会」が開かれ、地元住民が開通前の道路を歩き完成を喜んだ。

 国道343号は奥州市と陸前高田市を結ぶ幹線道路で、2011年の東日本大震災後は被災地への緊急輸送道路としても活用。県では同路線を復興支援道路に位置付け15年度から同バイパスの整備を進め、28日に暫定供用を開始する。

 同協会では開通前の今しかできない催しとして地域住民を対象に同大会を企画し、約100人が参加した。

 開会式では佐藤会長が「歩くにはいい天候になった。この路線から渋民の景観を楽しみながら、このバイパスの開通を祝ってほしい」とあいさつ。

 地元の渋民伊勢神楽保存会が開通を祝い「お上り」「廻り曲」など4演目を披露した後、参加者が一斉に歩き始めた。

 コースは同町渋民字大馬場の渋民保育園付近から東進し、渋民と同町大原の間の舘下トンネル内部を見学して戻る往復4・6キロ。参加者は周りの景色を楽しみながら歩を進め、舘下トンネルでは大原中学校の生徒が揮毫(きごう)した銘板や内部を興味深そうに眺めていた。

 同保存会の一員として参加した金野花梨さん(大東小5年)は「トンネルの中はとても大きくてすごかった。(渋民バイパスは)たくさんの車が通ると思うので事故に遭わないように気を付けたい」と語っていた。

 28日は午前11時から舘下トンネル付近で開通式典が行われ、一般車両の通行開始は午後2時の見通し。

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